PHP スライド・ベスト10

PHP界隈でまたイライラすることがあったが、ちょっと落ち着くために今まで個人的に見たスライドの中で勝手に決めたベスト10をここで紹介したいと思う。というのも、最近だとこれとか見るに「あれ、あんましスライドチェックって皆しないの。。」と思ったからで、改めて紹介していないと見過ごされてるかも、モッタイナイと感じたからだ。(そういえば自分の情報源について謎とか言われることがあるが、ここで紹介するのはjoind.in経由で知ったのが半分ほど。なのでPHP関連の情報に飢えてる人はjoind.in見たほうがいいかも知れないが、「またレビュー身内ぼめやんけ」とかジャンクなスライドとかに時間を浪費することになるのでネットウォッチ気質がない人には薦めない)

moriyoshiさんが2009年のPHPカンファレンスに行った発表のスライド。まじで自分がPHPについて無知だと思い知らされ、消沈して終わりだったが、何人かの日本人開発者のコアに対するやる気を鼓舞している。PHPコアに対する解説については情報が少ないとよく言われるが、phpcredits()に出てきたメンバー名をググればいくつかサイトにスライドが掲載されてるのが確認できる。だが、いままでコアに対する解説スライドで一番概要が分かるのがこれだと思う(何せ日本語ですしね!)



Objects for the Masses / Marcus Börger
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昨年のPHP勉強会で自分が発表にも登場させたMarcus BörgerによるOOPの解説。よくあるOOP解説に見受けられる内容も多々あるが言語設計者の一人だけに抜かりない解説となっている。(Zend Engineの解説とかは少なめ)


出落ち。


と言ったら、それまでだが今まで知っている発表タイトルで一番印象に残っているのがこれ(掴み大事)。
もともとは、この発表時期の前後あたりでRasmusが、"Hello world"のベンチマークをして遅いよねというパフォーマンス第一に考えるRasmusの発表(talk.php.netにあると思う)が知れ渡っていた時期のもの。内容はフレームワーク潮流の内容なので今見てもおそらく新鮮味なし。


ZFリードのweierophinneyによるモデルについてのスライド。
と言っても一応ZFコードそのものは出てこず、サービスレイヤ・ORMでのプラクティスについて解説してある。
サービスレイヤについてはZFのクイックスタートのコードにはついて来ないことも、あって教科書的なサンプルコードをお探しかも知れない。ZFCR Teamの一員Akrabatのこのリポジトリがそれにあたるだろう。(Akrabatのこのスライドや、noopableさんのZF勉強会でのスライドは見逃せない)



コンポーネントライブラリ作成については現時点でもっとも突っ込んだ内容と言えるのが、イギリスのカンファレンスでは常連であるStuart Herbert。QAツールを含めライブラリ作成のphingタスクなどをがっしり詰め込んだphixを使えば、gitでのタグ付けなどを踏まえたpearパッケージ作成・サーバ作成・配布がたちどころに行えるが、ただちょっとphix自体に癖がある。。。



スライドの冒頭にもあるとおり、エラーや例外の話は退屈かも知れない。だが、個人的には仕事上運用面で(Javaだったけれど)の経験からもっともアプリケーション作成で重要だと思っている。例外についてはJavaのプラクティスのあれとかいろいろ確認して上手いこと言おうとして言えなかったのでこのスライドをぜひ参照していただきたい。


PHP Go VROOOM!-tek11
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wordpressファンは見るのを控えたほうが良いかもしれない。なにせ"Switch to another system"という件があるから(ネタバレ)auroraeosroseというハンドルで知られる Elizabeth M Smithのスライド。この内容ではPHPにおけるパフォーマンス手法についてチップを得ることができる。PHP-Gtkなどにも携わる彼女だけに締めが"Write it in C"となっているのも納得?


セキュリティについてスライドと言えばPHPccの人のもあるんだけれど、スライドだけだとよくわからない。。各ポイントをおさえつつ、ちゃんと突っ込んだ内容になってる素晴らしい解説だと思う。(何せ日本語ですしね![2回目])。実はnazoさんとは同じ屋根の下で一夜を共にしたこともあるのだが、それでも守っていた私の心のセキュリティ、このスライドで奪われましたね。。



Jenkins浸透とともに日本でも利用者をわりと見かけるようになったビルドツールのPhing。もちろんリードのMichiel Rookの発表などもあるのだが、なんでもかんでもphingでやろうとするraphaelstoltのスライドは、phing利用に対するコツが載っているのでここではお薦めしたい。


http://www.stefan-marr.de/2010/12/php-next-traits-presentation-for-afup-in-paris/
PHPにtraitsをもたらしたStefan Marr氏自身によるTraitの解説。
。。というところで10個のスライドは以上。順番は適当です。



次点

The state of DI in PHP - phpbnl12
いやーPHPにDIの波来ちゃいましたねー(キリ)と言いつつ、いまいち掴みきれてない自分にとって実はZF2でのDI利用について、これが一番個人的には分かりやすいと思う。